iPhoneからiPadに写真を送る方法
何らかの理由で、iPhoneの写真をiPadにも送ろうと思いますが、方法が分かりませんか?今回の記事では、iPhoneからiPadに写真を転送する4つの方法をご紹介します。パソコンなしでiPhoneの写真をiPadに送る方法やiCloudを使わずにiPhoneの写真をiPadに送る方法もあります。
「iPhoneの容量がいっぱいなので、一部の写真を手元のiPadに移したいですが、その方法を教えてくれますか?」というような質問を昨日ネットでたまたま見かけました。自分も普段iPhoneとiPadの両方を愛用しており、この2台のiOSデバイスの間でデータを転送する経験が多少あるから、皆さんに共有したいです。という訳で、今回はiPhoneの写真をiPadに移す方法をご紹介します。
iPhoneからiPadに写真を送る理由
✪バックアップを作りたい
写真は、大切な思い出が詰まった宝物なので、大切に扱いましょう。紛失のリスクを避けるためにiPhoneの写真を手元のiPadに移して、今すぐバックアップを作成することができます。こうすると、写真の保護が強化されます。
✪iPhoneの容量不足を解決したい
iPhoneのカメラを使用して撮る写真は、高画質で気軽に撮れる理由から、ついついたくさんの写真を撮りがちですよね。高画質な写真のゆえに、大量の写真をiPhoneに保存しておくと、iPhoneの容量がいっぱいになってしまうこともあるでしょう。
大切な写真をiPhoneから直接削除してはいけません。iPhoneの空き容量を増やすために、写真をiPhoneから削除する前にiPadへ転送して保存することができます。
✪写真をiPadで閲覧したい
iPhoneは美しい写真を撮るのに最適なデバイスですが、写真を見たり、編集したりするときは、iPadのほうが便利です。
✪写真を共有したい
iPhoneとiPadの両方を使用している場合、おそらくデバイス間でファイルを共有したいと思うでしょう。特に友達や家族と写真を共有したいというユーザーがたくさんいることでしょう。
iPhoneからiPadに写真を送る方法・まとめ
☞iOSデバイス間でのデータ転送には、さまざまな方法がありますが、次は写真をiPhoneからiPadへ送る時に最も気軽に利用できる移行方法を4つご紹介します。
iCloudを使って、iPhoneからiPadに写真を送る
iPhoneの写真を自動的にiPadに転送したい場合、iCloudを利用することができます。iCloudを使ったら、iPhoneの写真をiPadにも閲覧できるし、写真、ファイル、メモなどを友達や家族と簡単に共有できるし、iPhone、iPad、iPod touchをバックアップできます。
☛iCloud経由でiPhoneからiPadに全ての写真を同期・転送するには、次の手順に従ってください。
手順 1. お使いのiPhoneで「設定」⇒「Apple ID」(画面最上部にある自分の名前)⇒「iCloud」⇒「写真」をタップし、「iCloud写真」(または「iCloudフォトライブラリ」)のスイッチをオンにしてください。
- インターネットに接続すると、iCloud上のデータとiOSデバイス上のデータを自動同期します。
- 「オリジナルをダウンロード」を選択したら、写真がiPhoneから削除されず、iCloudにアップロードされます。
手順 2. iPadでも同じ設定を使用してください。iPadで写真アプリを開いたら、写真がiCloudからiPadにダウンロードされます。
- メリット:
- USBケーブルやパソコンが不要です。
- デメリット:
- インターネット接続が必要です。
- すべての写真を転送できますが、一部の写真だけ転送できません。
- 無料で5GBしか使用できません。大量の写真を同期・転送できません。
- 写真の同期を途中にキャンセルしたら、写真がデバイスから削除される可能性もあります。
- 複数のiOSデバイスで同じiCloudにログインする必要があります。別のiCloudアカウントに写真を転送できません。
補足:「マイフォトストリーム」のスイッチがあれば、「iCloudフォトライブラリ」をオフにして、「マイフォトストリーム」をオンにすることもできます。※iCloudフォトライブラリを使っている場合、マイフォトストリームは意味がないためか、スイッチをオンにしていても機能しません。誤動作を防ぐため、両方をオンにするのは避けた方が無難です。
▸通常の保存スペースは「iCloudフォトライブラリ」です。iCloudの容量を消費するので、写真が増えてきたら注意してください。写真だけでなく動画やLive Photos(短い動画写真)もそのまま保存できます。
▸「マイフォトストリーム」は一時的な保存スペースです。写真しか保存できず(動画はダメ)、保存期間は30日、枚数は1000枚まで。撮影した写真をiPhoneやiPadで表示する際には、少し画質が落とされます。ただ、iCloudの容量を消費せずに利用することができます。
▸どちらも写真がアップロードされるのはWi-Fiに接続されている時のみです。マイフォトストリームはiCloudの容量を写真で消費したくない、でも共有機能は使いたいという人に向いています。
AirDropを使って、iPhoneからiPadに写真を送る
AirDrop(エアードロップ)を使うと、近くにあるほかのApple製デバイス(iPhone、Mac、iPad)と写真や動画などのコンテンツを共有し、相手からも受け取ることができます。
☛AirDropを使って、iPhoneからiPadへ写真を転送するには、次の手順に従ってください。
手順 1. まずは、iPhoneとiPadの両方でAirDrop機能をオンにしてください。「設定」⇒「一般」⇒「AirDrop」⇒「連絡先のみ」または「すべての人」を選択してください。※実はコントロールセンターからAirDropの設定もできます。
- 「連絡先のみ」に設定されている場合、送る側のApple IDのメールアドレスまたは携帯電話番号を追加した連絡先カードが、受け取る側の連絡先アプリに登録されていないと、AirDropが機能しません。
- 相手の連絡先に自分が登録されていない場合は、ファイルを受け取れるように、AirDropの受信設定を「すべての人」に変えてください。
- AirDropの受信設定はいつでも「連絡先のみ」または「受信しない」に変更して、自分のデバイスを認識して、AirDropでコンテンツを送信できる相手をコントロールすることができます。
手順 2. そして、iPhoneとiPadの両方でWi-FiとBluetoothを有効にしてください。
- 「AirDrop」はWi-FiとBluetoothの両方を使ってワイヤレスで通信が行われるため、コンテンツを送る側と受け取る側が双方とも、Wi-FiとBluetoothを有効にしているか確認してください。いずれかがインターネット共有をオンにしている場合は、オフにしてください。
- コンテンツを送る相手が近くにいて、BluetoothやWi-Fiの通信範囲内にいることを確認してください。
手順 3. iPhoneの写真アプリを開き、iPadに転送したい写真を選択してください。
手順 4. 左下の「共有」アイコンをタップし、AirDrop⇒iPadの名前(または「タップしてAirDropで共有」に表示されるiPadの名前)をタップして写真を転送します。
手順 5. iPad画面上にiPhoneから送信された写真の受信画面が表示されたら「受け入れる」をタップします。
受信した写真はiPadの「写真」アプリ内に保存・表示されます。「写真」アプリで受信した写真を確認できます。
- メリット:
- USBケーブルやパソコンが不要で便利です。
- Wi-Fi をオンにするだけで、インターネット接続が不要です。
- メールやチャットアプリを使うよりも手軽に情報共有ができます。
- デメリット:
- 距離が遠すぎる場合は送信も受信もできません。
- 最新版のiOSまでアップデートしないといけません。
- 写真を1枚ずつ転送できますが、フォルダごとに転送できません。
- 複数の写真を1枚ずつ選択することが必要です。大量のデータを転送するのに向いていません。
FoneToolを使って、iPhoneからiPadに写真を送る
強力なiPhoneデータ転送ツールFoneToolは、2つのiOSデバイス(iPhone/iPad)間で、またはiOSデバイスとパソコン間で写真だけでなく、音楽、動画、メッセージ、連絡先などのデータを簡単かつ迅速に転送できます。大量の写真を送る必要がある場合、これは最適な方法だと思います。
✔使いやすいし、機能も多いから、初心者にオススメします。
✔Windows 11/10/8/7などで使用できて、ほぼすべてのiOSバージョンとiPhone、iPad、iPodのすべてのモデルに対応しています。
✔iPadやiPod Touchの写真、動画などのデータを管理、バックアップ&復元できます。また、重複写真削除、HEIC変換、iPhoneの消去などもできます。
☛FoneToolを利用してiPhoneの写真をiPadに移す手順を見てみましょう。
手順 1. FoneToolをパソコンにダウンロードし、インストールします。
iPhoneからPCに写真を転送
手順 2. お使いのiPhoneをUSBケーブルでパソコンと接続し、必要ならば、パスコードを入力してロックを解除します。
- ライトニングケーブルをお勧めします。ライトニングケーブルは、iPhoneやiPadなどのApple製品のために開発された独自規格のケーブルです。
- パソコンとiPhoneを接続した後、iPhone側でパソコンにストレージを認識させる操作が必要なことがあります。「このコンピュータを信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をタップします。「このデバイスに写真やビデオへのアクセスを許可しますか?」と表示された場合は「許可」をタップします。
手順 3. FoneToolを起動し、「データ転送」>「iPhoneからPC」を選択します。
手順 4. 「+」アイコンをクリックし、転送したい写真を選択した後、「確認」をクリックします。
手順 5. 「転送設定」で転送先を指定した後、「転送開始」をクリックし、選択したiPhone写真をパソコンに移し始めます。
手順 6. iPhoneからパソコンへの転送が完了したあと、パソコンからiPhoneを安全に取り外します。
PCからiPadに写真を転送
手順 7. 手順 2と同様の方法でiPadをパソコンと接続します。FoneToolで「データ転送」>「PCからiPhone」を選択します。
手順 8. フォルダアイコンをクリックし、さっきiPhoneからPCに転送した写真を選択し、「開く」をクリックします。
ステップ 9. 「転送開始」をクリックし、PCからiPadにiPhoneの写真を送ります。
これで、写真は既にiPhoneからiPadに転送されています。
- メリット:
- 異なるApple ID間で写真を転送できます。
- 移行先のデバイス上にある既存の画像を削除または上書きしません。
- USBケーブルだけ(インターネット接続なし)で転送するので、スピードがかなり早いです。
- 移したい分だけを転送できます。個々の写真やフォルダを転送できます。大量のデータを転送できます。
- デメリット:
- USBケーブルやパソコンが必要です。
iTunesを使って、iPhoneからiPadに写真を送る
MicrosoftフォトでiPhoneの写真をWindowsパソコンにインポートしてから、iTunesでiPadに同期させることができます。
☛フォトとiTunesを利用してiPhoneの写真をiPadに移す手順を見てみましょう。
iPhoneからPCに写真をインポート
手順 1. パソコンにiPhoneを接続し、iPhoneの画面に「このコンピュータを信頼しますか?」が表示されたら、「信頼」をタップします。「フォト」アプリが自動的に起動します。※「フォト」画面が表示されないなら、左下のスタートボタンをクリックして左アプリケーションリストから「フォト」を1クリックで立ち上げます。
手順 2. パソコンに転送したい写真を選択してからインポートを開始します(デフォルトのインポート先のフォルダは「ピクチャ」)。完了後、パソコンからiPhoneを抜きます。※Microsoftフォトは、カメラロール内の写真だけ転送できます(iCloudから同期した写真を転送できません)。
PCからiPadに写真を同期
手順 3. パソコンにiPadを接続し、「このコンピュータを信頼しますか?」が表示されたら、「信頼」をタップします。iTunes for Windowsをパソコンにインストールして起動します。
手順 4. 左上のデバイスアイコンをクリックし、iPadの管理画面に入り、「写真」をクリックし、「写真を同期」のチェックを入れます。写真のコピー元で、プルダウンメニューから「ピクチャ」フォルダを選択し(デフォルトの写真のコピー元は「ピクチャ」)、右下の「適用」ボタンをクリックすると、同期が始まります。
- デメリット:
- USBケーブルやパソコンが必要です。
- 写真を個別にプレビュー&選択できません。
- iPadに既存の写真が上書きされる恐れがあります。
結論
今回の記事では、iPhoneからiPadに写真を転送する方法を4つ試して、紹介しました。パソコンを持っていれば、やはり効率とスピードのよいFoneToolがオススメですが(iTunesもできますが制限が多いのでお勧めしません)、パソコンを使えなければ、便利なiCloud(インターネット接続が必要)とAirDrop(近距離が必要)もよい選択です。
みなさんも、ぜひ試してみてください。