「iOS 18」新機能登場!Apple Intelligenceで何ができる?

iPhone、iPad、Macの中心にパワフルな生成モデルを据えるパーソナルインテリジェンスシステム、Apple Intelligenceが登場します。最新情報を知りたい方は、引き続きお読みください。

By @Zoe 更新日2024年09月04日

Apple Intelligenceとは?

Appleは2024年6月10日、iOS 18のメジャーリリースをプレビューしました。このリリースにはさらなるカスタマイズオプション、写真アプリの大幅な再設計、新しいメール受信ボックスの管理方法、そして衛星通信を介したメッセージなど、多くの新機能が含まれています。その中でApple Intelligenceは最も期待される機能として注目されています。

Appleが開発したAI「Apple Intelligence」はiPhone、iPad、Mac向けの人工知能として発表されました。同じ頭文字ながら、Artificial IntelligenceではなくApple Intelligenceを略してAIということです。Apple Intelligenceは、あなたのiPhone、iPad、Macの中核にパワフルな生成モデルを搭載したパーソナルインテリジェンスシステムです。ユーザーのコミュニケーションや仕事、自己表現に役立つ驚くような新機能を備えています。Apple Intelligenceの機能は、アプリに直接組み込むことができます。

AIにおけるプライバシーの新しい基準を設定するApple Intelligenceは、個人の文脈を理解し、役に立ち、適切なインテリジェンスを提供します。この記事では、Apple Intelligenceがどのような新機能を提供するのか、そしてそれがユーザーやビジネスにどのような影響を与えるのかを詳しく紹介します。

Apple Intelligenceで何ができる?

Apple Intelligenceは、ユーザが文章をより美しく、より効果的に伝えるための新しい方法を提供します。iOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaには、システム全体に対応する全く新しいライティングツールが組み込まれているので、メール、メモ、Pages、他社製アプリケーションなど、文章を書くほぼすべての場所で、書き直し、校正、要約ができます。

❶ Eメールの管理がこれまで以上に簡単

優先メッセージでは、受信トレイの上部に新しいセクションが設けられ、当日のディナーの招待状や搭乗券など、最も緊急性の高いメールが表示されます。ユーザーの受信トレイ全体では、各メールの最初の数行をプレビューする代わりに、メッセージを開かなくても要約を見ることができます。長いスレッドの場合は、タップするだけで関連する詳細を表示できます。スマートリプライは、迅速な返信のための提案を提供し、メール内の質問を識別して、すべてが回答されていることを確認します。

❷ 優先通知による「じゃま低減」

言語理解能力は通知にも応用されます。優先通知は積み重なった通知の一番上に表示され、最も重要な情報を知らせます。要約機能は長い通知や複数の通知を素早く確認するのに役立ち、グループチャットでの頻繁なやり取りがある時にロック画面に重要な詳細を表示します。また、「じゃま低減」はユーザーが作業に集中できるよう、保育園からの早めの迎えに関するテキストなど、すぐに確認が必要な通知のみを表示する新しい集中モードです。

❸ 音声録音・通話録音

メモアプリと電話アプリでは、ユーザーは音声の録音、書き起こし、要約が可能です。通話中に録音が開始されると、参加者に自動的に通知が届き、通話が終了するとApple Intelligenceが重要なポイントを要約します。

❹ Image Playgroundでコミュニケーションと自己表現がもっと楽しく

Image Playgroundは、メッセージ、メモ、Keynote、Pagesなどのアプリで、楽しく遊び心のある画像を作成するための使いやすいエクスペリエンスを提供します。Image Playground APIを使用すると、同じエクスペリエンスをアプリに追加し、ユーザーがアプリ内からコンテキストを使用して楽しい画像をすばやく作成できるようになります。また、画像はすべてデバイス上で作成されるため、ユーザがアプリ内で新しい画像を作成できるように、独自のモデルを開発したり、ホストしたりする必要はありません。

❺ 写真の新しい機能でユーザーがより多くのことをコントロール可能

Apple Intelligenceにより、写真とビデオの検索がさらに便利になります。特定の写真を検索する際、「マヤが絞り染めTシャツを着てスケートボードをしている」や「顔にステッカーが付いているケイティ」といった自然な言語を使用できます。ビデオ検索もクリップの特定の瞬間を見つける機能でさらに強力になり、ユーザーは関連するセグメントに直接移動できます。さらに、新しいクリーンアップツールは、被写体を誤って改変することなく、写真の背景にある不要な対象物を特定して削除できます。

❻ Siriが新しい時代へ

Siriはより自然に、よりパーソナルに、より深くシステムに統合されています。Apple Intelligenceは、Siriに強化されたアクション機能を提供します。デベロッパは、さまざまな領域にわたって事前定義され、事前学習されたApp Intentsを活用することで、Siriにアプリケーション内でアクションを実行させるだけでなく、Spotlight、ショートカットアプリケーション、コントロールセンターなどでアプリケーションのアクションをより発見しやすくすることができます。SiriKitを採用すると、追加の作業をすることなく、Siriの強化された会話機能の恩恵を受けることができます。また、App Entitiesを使えば、Siriがあなたのアプリケーションのコンテンツを理解し、システムのどこからでもあなたのアプリケーションの情報をユーザーに提供できるようになります。

Apple Intelligenceの対応機種

Apple Intelligenceは、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、M1以降を搭載したiPadとMacで、iOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaの一部として年内にベータ版で利用できるようになります。Siriとデバイスの言語を英語(米国)に設定する必要があります。一部の機能、追加言語、プラットフォームは来年中に公開される予定です。

Apple Intelligenceの対応機種

  • iPhone 15 Pro Max A17 Pro
  • iPhone 15 Pro A17 Pro
  • iPad Pro M1 and later
  • iPad Air M1 and later
  • MacBook Air M1 and later
  • MacBook Pro M1 and later
  • iMac M1 and later
  • Mac mini M1 and later
  • Mac Studio M1 Max and later
  • Mac Pro M2 Ultra

まとめ

では、Apple Intelligenceで何ができる?ご覧の通り、Apple Intelligenceは、iOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaに深く統合され、あなた自身を視覚的に表現する楽しい新しい方法を提供します。Appleのシリコンのパワーを活用し、言語や画像を理解、作成し、アプリケーション全体でアクションを起こし、個人のコンテキストを活用して、日常的なタスクを簡素化、高速化します。ただし、Apple Intelligence機能はiPhone 15以前のiPhoneモデルではサポートされていません。