iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送する方法

この記事では、iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送する方法についてご紹介します。そのほか、iPhoneのメッセージを安全かつ迅速に別のiPhoneへ転送する方法もご説明しましょう。

By @ゆき 更新日2024年04月08日

iPhoneのメッセージ(iMessage/SMS/MMS)について

iPhone、iPad、iPod touchで「メッセージ」アプリを使い、メッセージを送信することができます。これらのメッセージはiMessageまたはSMS/MMSとして送信されます。SMS/MMSはiPhoneやAndroidスマホで利用できますが、iMessageはiPhoneのみ対応しています。

▶iMessageでは、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信ネットワークを利用して、別のiPhone、iPad、iPod touch、Macにテキスト、写真、またはビデオを送信できます。これらのメッセージは常に暗号化され、青い吹き出しで表示されます。iMessageのオンとオフを切り替えるには、「設定」⇒「メッセージ」の順にタップします。

iMessage
iOS独自のメッセージ機能だ
iPhoneはもちろんのこと、iPadやMac、iPod touchといったApple製の端末同士で、メッセージをやり取りできる
複数のApple端末を持っている人なら、それぞれのデバイスから同一アカウントを使えるのでとても便利
機能としてはMMSに近く、写真や動画、音声などの送受信に対応しており、文字数の制限もない
さらにはLINEスタンプとよく似た「ステッカー」や、顔認識システムと連動した「アニ文字」「ミー文字」などによるコミュニケーションも可能で、料金はデータ通信のみとなる

▶iMessageを使わない場合は、SMS/MMSを使えます。SMS/MMS では、ほかの携帯電話やiPhone、iPad、iPod touchにテキストや写真を送信できます。SMS/MMSのメッセージは暗号化されず、デバイス上で緑色の吹き出しで表示されます。

SMSショートメッセージサービス
電話番号を利用してメッセージを送受信できるサービスのこと
チャット形式の短いやり取りを想定したものなので、画像やデータファイルの送受信はできない
1回に送信できる文字数にも限りがある
MMSマルチメディアメッセージングサービス
SMSと違って文字数は無制限で、長文のやり取りも問題ナシ
写真や動画はもちろんのこと、音声、リッチテキストなど、幅広いデータの送受信に対応している

iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送したい?

新しいiPhoneを手に入れたら、古いiPhone上のメッセージをそこに移行・移動したいですか?新しいiPhoneのために、別のApple IDを作成した場合、メッセージを別のiCloudアカウントに転送できますか?

❁豆知識:Apple IDは、Appleのサービス(App Store、iTunes Store、Apple Books、Apple Music、FaceTime、iCloud、iMessageなど)へのアクセスに使用するアカウントです。

普通、異なるApple ID間でデータを移行することができませんが、幸いなことに、Appleが提供するクラウドサービス「iCloud」の一機能を利用してメッセージを移行することができます。

※メッセージを新しいiPhoneへ安全かつ迅速に転送したいなら、方法❶(iCloud上のデータとiPhoneのデータを同期する必要なく、選択したメッセージを古いiPhoneから新しいiPhoneへ直接移行する方法)に移動してください。

iPhoneのメッセージを別のApple IDへ転送する方法

 方法❶:FoneToolでメッセージを別のApple IDへ転送する(推薦)

ご覧の通り、iCloudでメッセージを移行する方法は少し複雑でしょう。iCloudを利用せず前のiPhoneから新しいiPhone(違うApple ID)へ、簡単にメッセージを移行したいなら、FoneToolを利用することができます。

誰でも簡単に使えるiOSデータバックアップ&転送ツールです。選択したメッセージ(SMS/MMS、iMessages)、連絡先、写真、音楽、動画をパソコンにバックアップして、別のiPhoneに復元したり、iPhoneとパソコン間でデータを転送したり、iPhoneのデータを別のiPhoneにまるごと転送することができます。

必要なメッセージをプレビューして選択することができます。
特定のメッセージまたは全てのメッセージを転送することが可能です。
新しいiPhoneをリセットする必要がないため、既存データを消去しません。

手順 1. FoneToolをパソコンにダウンロード、インストール、起動します。USBケーブルで古いiPhoneをパソコンに接続します。

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手順 2. 「データバックアップ」>「個別バックアップ」をクリックします。

手順 3. 「メッセージ」アイコンをクリックし、転送したいメッセージを選択し、「確認」をクリックします。

手順 4. 「メッセージ」チェックボックスだけがオンになっていることを確認し、「バックアップストレージパス」を選択し、「バックアップ開始」をクリックします。

手順 5. パソコンから古いiPhoneを抜きます。新しいiPhoneをパソコンに接続します。

手順 6. 「バックアップ管理」画面でバックアップタスク選択して「復元」をクリックします。「メッセージ」アイコンをクリックし、新しいiPhoneに移行したいメッセージを確認/選択し、最後は問題なければ「復元開始」をクリックします。

方法❷:iPhoneのメッセージを別のApple IDに共有する

iPhoneのメッセージアプリでは、会話に含まれる1つ以上のメッセージを別の受信者に転送できます。

手順 1. iPhoneでメッセージアプリを開き、転送したいメッセージの吹き出しをタッチして押さえたままにしてから、「その他」をタップします。

手順 2. 転送したいメッセージを1つ以上タップして選択してから、 共有アイコンをタップします。

手順 3. 受信者を入力してから、 送信ボタンをタップします。

ヒント:メッセージの吹き出しとタイムスタンプをチャット中と同様に表示するには、メッセージを転送する代わりに、スクリーンショットを添付画像として送信します。

おまけ:名前と写真を共有する

「メッセージ」で、自分の名前と写真をほかの人と共有できます。誰か新しい人とメッセージをやり取りするとき、自分の名前と写真を共有するかどうかを決定します。

手順 1. iPhoneでメッセージアプリを開き、「メッセージ」のチャットリストで、以下のいずれかの操作を行います:

手順 2. 左上隅の「編集」をタップし、左上隅の三点アイコンをタップします。「名前と写真を設定」をタップし、「名前と写真の共有」をオンにしてから、以下のいずれかの変更します:

  • 自分の写真:円の下にある「編集」をタップしてから、オプションを選択します。ミー文字、絵文字、またはカスタム画像を使用できます。
  • 自分の名前:「名前」をタップします。
  • 自分の名前と写真を見ることができる人:「自動的に共有」をタップして、オプションを選択します。

手順 3. 設定が完了したあとで、名前、写真、または見ることができる人を変更するには、「編集」または三点アイコンをタップしてから、「名前と写真」をタップします。

注記:Apple以外のデバイスを使用している受信者にメッセージを送信する場合は、名前と写真が想定通りに表示されないことがあります。

iPhoneのメッセージを別のiPhoneに転送する方法

方法❶:自動転送機能でメッセージを別のiPhoneへ転送する

iPhoneのメッセージは自動転送機能があります。SMS/MMSメッセージを1台以上のほかのデバイスに自動転送するには、iPhoneと同じApple IDを使ってそのデバイスにサインインしており、iPhoneがWi-Fiまたはモバイルデータ通信ネットワークに接続している必要があります。

手順 1. Aアカウントの「メッセージ」の同期(iCloudへの自動同期)を解除します。

☛iPhoneにAアカウントでサインインしていることを確認し、「設定」⇒「Apple ID」(画面最上部にある自分の名前)⇒「iCloud」をタップし、「メッセージ」スイッチをオフにします。

✎ヒント:「iCloud」を開くとインストールされているアプリの同期状態が確認できます。そこから同期したくないアプリの同期をオフにしていけば、2台持ちをしていても情報がiPhone間で同期されることはなくなるはずです。

手順 2. 「iCloudにメッセージを保管」が表示され、「無効にしてメッセージをダウンロード」を選択します。

ヒント: ▶ デバイスで「iCloudにメッセージを保管」を設定しておくと、すべてのデバイスで、メッセージの履歴全体が最新の状態で同期され、新しく設定したデバイスでも確認できます。これには、SMS/MMS(緑色の吹き出し)やiMessageで送受信したメッセージが含まれます。「iCloudにメッセージを保管」機能には、テキストメッセージの転送機能が含まれているので、デバイスごとに設定する必要はありません。 ▶ 転送元のiPhoneがMessage in iCloudを使用しなくなり、iCloud上の「メッセージ」データはiPhoneにダウンロードされますが、iCloud上からは削除されません。iCloud上からデータを全て削除するには「ストレージを管理」⇒「メッセージ」⇒「無効にして消去」をタップしましょう。

手順 3. Aアカウントからサインアウトしてから、BアカウントでiPhoneにサインインします。

手順 4. メッセージをBアカウントと同期させます。

☛「設定」⇒「Apple ID」⇒「iCloud」をタップし、「メッセージ」スイッチをオンにします。

方法❷:iCloudバックアップでメッセージを別のiPhoneへ転送する

iCloudバックアップで古いiPhoneをバックアップしてから、リセットされた新しいiPhoneに復元することでメッセージを移行することができます。

手順 1. 古いiPhoneをバックアップします。

☛古いiPhoneで「設定」⇒「Apple ID」⇒「iCloud」⇒「iCloudバックアップ」⇒「今すぐバックアップを作成」をタップします。

❁豆知識:iCloudバックアップとは、iOSに標準で搭載されている、Wi-Fi環境さえあれば、パソコンは不要で、iCloud上にiPhoneやiPadの中身をバックアップできる機能です。iMessage、テキスト(SMS)、MMSメッセージなど、端末のデータやアプリは、ほとんど全てバックアップできます。

手順 2. iCloudバックアップを新しいiPhoneに復元することで古いiPhoneのデータをまとめて取り込むことができます。

☛まずは新しいiPhoneを消去:「設定」⇒「一般」⇒「リセット」(iOS 15以降なら「転送またはiPhoneをリセット」)⇒「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。

☛初期化後バックアップから古いiPhoneを復元:新しいiPhoneの電源を入れ、「こんにちは」画面が表示されたら、言語を設定し、「手動で設定」⇒「続ける」をタップし、Wi-Fiに接続してパスコードを作成すると、表示される「Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」を選びましょう。Apple IDを入力してiCloudにサインインしたら、バックアップの日付やサイズを見比べて適切なものを選び、画面の指示に従って進むと復元が始まります。

よくある質問について

#1:iPhoneのメッセージをiPadでどう見るか?

iPhoneのメッセージをiPadで見る方法は次の通りです:

  • iCloudメッセージングを有効にする:iPhoneとiPadの両方でiCloudメッセージングを有効にすると、両方のデバイスでメッセージが同期されます。設定アプリで「[Apple ID]」>「iCloud」>「メッセージ」に移動し、スイッチをオンにします。
  • 同じApple IDを使用する:iPhoneとiPadで同じApple IDを使用していることを確認します。これにより、メッセージが同期されます。
  • メッセージアプリを開く:iPadで「メッセージ」アプリを開きます。すると、iPhoneで受信または送信したメッセージが表示されます。
  • 手動で同期を強制する:メッセージが自動的に同期されない場合は、iPadの「設定」アプリで「[Apple ID]」>「iCloud」>「iCloud Drive」をタップして手動で同期を強制することもできます。

これらの手順に従うと、iPhoneで受信したメッセージをiPadでも確認できるようになります。

#2:iPhoneメッセージを転送できない場合はどうしますか?

  • 方法1:バックアップ設定を確認し、再度復元する
  • 方法2:待つだけ
  • 方法3:iCloudストレージをチェックする
  • 方法4:インターネット接続を確認する
  • 方法5:メッセージのオフ/オンにする
  • 方法6:iCloudをログアウト/ログインする
  • 方法7:iOSを最新バージョンにアップデートする
  • 方法8:iTunesのバックアップから復元する

などの方法を試してiPhoneメッセージを転送できない問題を解決できます。

結論

これで、iPhoneのメッセージを別のApple IDに転送する方法についてご紹介しました。古いアカウントからデータをiPhoneに保管してから、新しいアカウントと同期させます。

メッセージを別のiPhone(違うApple ID)へ迅速に転送したい場合、iCloudバックアップでiPhoneを丸ごとバックアップしてから、初期化されたiPhoneに復元するほか、FoneToolのバックアップ&復元機能を使用して、選択したメッセージだけを別のiPhoneに転送することもできます。

iCloud経由でデータを同期、新しいiPhoneのデータを完全に消去、古いiPhone上の全てのデータをバックアップ/復元する必要がありません。超簡単・便利で、時間を節約します。