iTunesは常にiPhoneバックアップという大容量フォルダをCドライブに保存しますが、これは複数のバックアップファイルを保存するのに適していません。iTunesバックアップを外付けHDDに移動する方法については、この文章をお読みください。
iTunesで取ったiPhoneのバックアップを外付けHDDに変更したい
iTunesの保存先を外付けHDDに移行する方法の記事を拝見し、その通りに実行したところライブラリの曲やプレイリストに問題はなく、再生もできました。iPhoneのバックアップをiTunesに保存したいのですが、バックアップデータも外付けに保存されると考えてよいでしょうか?
- Apple コミュニティからの質問
iTunesを使用してiPhoneやiPadのバックアップを取る際、デフォルトではバックアップデータがパソコンの内部ストレージに保存されます。しかし、内部ストレージの容量が不足している場合や、データの安全性を高めたい場合には、iTunesのバックアップ先を外付けHDDなどの外部ストレージに変更することが有効です。
この記事では、Windows11&MacでiTunesバックアップの保存先を外付けHDDに変更する手順を、初心者でもわかりやすく徹底解説します。更に、iPhoneを直接外付けHDDにバックアップする方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
iTunesのバックアップ先を変更することには、以下のようなメリットがあります。
#1. パソコンのストレージ(Cドライブ)を節約
iTunesでiPhoneやiPadのバックアップを取る際、デフォルトではバックアップファイルがCドライブに保存されます。しかし、Cドライブがすでに容量不足になっていたり、システムドライブに大量のデータが溜まっていると、バックアップ先を変更することが有効です。バックアップファイルは数GBを占めることが多いため、Cドライブの空き容量を圧迫し、システムの動作に影響を与えることがあります。保存先を変更することで、これらの問題を回避できます。
#2. パフォーマンスの低下を防ぐ
バックアップをCドライブ以外のドライブや外付けHDDに保存することで、PCの動作をスムーズに保つことができます。特に、頻繁にバックアップを取る場合、バックアップファイルがCドライブの容量を圧迫することで、PCのパフォーマンスが低下することがあります。保存先を変更することで、PCのパフォーマンスを維持し、バックアップの管理をより効率的に行うことが可能です。
#3. 複数のバックアップを効率的に整理
iPhoneやiPadのバックアップを複数取っている場合や、大容量のデータを保存する必要がある場合、バックアップの保存先を変更することにより、バックアップファイルを整理しやすくなります。Cドライブにデータが溜まりすぎると容量が圧迫されるため、外付けHDDや別のドライブに保存することで、複数のバックアップを効率よく管理できます。これにより、PCのストレージを圧迫せず、バックアップの整理が簡単になります。
このように、iTunesのバックアップ先を変更することで、PCのストレージ管理を効率化し、システムパフォーマンスを維持しながら、バックアップデータを整理することができます。
iTunesはUSBでiPhoneをPCにバックアップするのにとても役立ちますが、iTunesバックアップに含まれる内容と、iTunesバックアップを外部HDDに保存する方法を知っておく必要があります。
iTunesは非常に厳しく、バックアップのデフォルトパスを変更するボタンを見つけることができませんでした。それは常にCドライブに保存されているからです。しかし、起動ドライブがいっぱいになり、コンピュータの性能に影響を与えかねます。
実際、iTunesのバックアップの場所を変更する方法はあります。ただし、操作方法が難しくて変更に失敗する可能性が高いです。そのため、次のセクションに進んでiTunesを使わずにiPhoneを直接外付けHDDにバックアップする方法を選択することをお勧めします。
iTunesで作成したバックアップファイルの保存場所を確認するには、以下の手順に従ってください。
Windowsの場合、iTunesバックアップの保存先には、エクスプローラーからアクセスできます。バックアップフォルダのアクセス方法は、以下のとおりです。
ステップ 1. エクスプローラを開きます。「表示」>「隠しファイル」にチェックを入れます。
ステップ 2. 以下の順番でフォルダをたどり、バックアップフォルダにアクセスします。
Macの場合、iTunesバックアップの保存先には、Finderからアクセスできます。バックアップフォルダのアクセス方法は、以下のとおりです。
ステップ 1. Finderを開き、メニューバーの「移動」をクリックします。
ステップ 2. 「オプション」キーを押しながら、「ライブラリ」をクリックします。
ステップ 3. Finderの「ApplicationSupport」>「MobileSync」>「Backup」をクリックし、バックアップフォルダにアクセスします。
Windows 11でiTunesを実行する場合は、Windowsのルールに従わなければならないので、「mklink /d」コマンドを使ってデフォルトのバックアップの場所を変更することができます。
ステップ 1. 外付けHDDをコンピュータに接続します。接続後、外付けHDDが正しく認識され、アクセス可能な状態であることを確認してください。
ステップ 2. 外付けHDDに「MobileSync」という空のフォルダを作成し、 Backupフォルダ内のすべてのファイルをそこにコピーします。(好みによってフォルダ名を変更してもよいです)
ステップ 3. Windowsの検索バーに「CMD」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
ステップ 4.以下のコマンドを入力して、Enterキーを押します。
[PC name]
の部分は、ご自身のPCのユーザー名に置き換えてください。[E:\MobileSync]
の部分は、外付けHDDのドライブレター(例:E:)と作成したフォルダのパスに合わせて修正してください。 ステップ 6.「シンボリックリンクが作成されました」表示たら、iTunesで取ったバックアップの保存先が外付けHDDに変更できました。
Macの場合、Finderのバックアップ先の変更は、「ターミナル」というツールで行います。バックアップ先の変更手順は、以下のとおりです。
ステップ 1. 外付けHDDをMacと接続します。Finderを開き、バックアップを保存したい外付けHDDに新しいフォルダを作成します。
ステップ 2. 既存の「Backup」フォルダを新しく作ったフォルダにドラッグ&ドロップで移動します。
ステップ 3. 「Command」キーと「スペース」キーを押し、ターミナルを検索して開きます。または、「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティー」→「ターミナル」に移動します。
ステップ 4. ターミナルを開くと下のような画面が表示されます。末尾のドルマーク($)の後ろに「ln -s 」のコマンドを入力します。
ステップ 5. Finderで先で作成したフォルダを開き、ターミナルへドラッグ&ドロップします。すると、「ln -s 」の後に自動的に「/volumes/Media/ backup/Backup」と書き込まれます。
ステップ 6. 続きに「/Users/ユーザー名/Library/Application\ Support/MobileSync」の文字列を入力します(「ユーザー名」の部分を、自分のユーザー名に変更してください)。そして、「Enter」キーを押して完了です。
保存先の変更に成功したら、チェックするためにiTunesでiPhoneを外付けHDDにバックアップしてみましょう。
Windows 11の場合:
ステップ 1. 外付けHDDを接続します。iPhoneをUSBでパソコンに接続し、「信頼」をタップします。
ステップ 2. iTunesの左上にある電話型のボタンをクリックし、サイドバーの「概要」をクリックします。
ステップ 3. 「今すぐバックアップ」をクリックし、手動バックアップを開始します。
Macの場合:
ステップ 1. MacでFinderを開き、iPhoneをUSBケーブルでMacに接続します。
ステップ 2. 左でiPhoneを選択し、ウィンドウで「概要」を選択します。
ステップ 3. 「今すぐバックアップ」をクリックし、iPhoneをバックアップします。
実際には、プロのiPhoneバックアップソフトーFoneToolは、iPhoneを外付けHDDにバックアップするのに役立ちます。FoneToolを使用すると、複雑な手順なしでiPhoneの一部またはすべてのデータを外付けHDDに直接バックアップできます。
また、FoneToolは、シンプルなペインでiPhoneを簡単にバックアップおよび復元できます。優れたエクスペリエンスを提供し、ユーザーのニーズに合わせて柔軟に選択でき、広告なしで完全無料でご利用いただけます。
この強力なiPhoneデータ管理ツールは、iCloudやiTunesを使わずにiPhoneをバックアップする最良の方法です。
iPhoneを外付けHDDにバックアップする手順:
ステップ 1. FoneToolをWindows PCに無料でダウンロードし、外付けHDDをコンピューターに接続します。iPhoneをUSBケーブルでコンピューターに接続し、「信頼」をタップします。
ステップ 2. FoneToolを起動し、ツールバーの「フォンバックアップ」を選択します。
ステップ 3.必要によってバックアップのモードを選択します。
ステップ 3. 「バックアップストレージパス」でバックアップの保存先を外付けHDDに変更し、「バックアップ開始」をクリックします。
以下の方法で特に支障はないと思いますが、念の為iTunesライブラリあるいはシステム全体のバックアップは事前に確保しておいてください。
ステップ 1. 外付けHDDをパソコンに接続します。外付けHDDに十分な空き容量があることを確認してください。
ステップ 2. iTunesアプリを起動し、メニューから「ファイル」>「ライブラリ」>「ライブラリを整理...」と選択し、「ファイルを統合」をオンにして「OK」をクリックします。
ステップ 3. iTunesフォルダ全体を外付けHDDにコピーします。
ステップ 4. iTunesフォルダのコピーが完了したら、外付けHDDをパソコンから外します。これでiTunesライブラリのバックアップが完了しました。
OSを再インストールしたということで、以前の設定が消えたかもしれません。 iTunesを立ち上げ、「ファイル」メニューをクリックし、「フォルダをライブラリに追加」をクリックすると「フォルダの参照」という画面で、「外付けHDDのiTunes Media」を指定すれば、画面上に一覧表示されるようになるはずです。
iTunesでバックアップを取ることにはいくつかのデメリットがあります。主なものは以下の通りです:
これらのデメリットを避けるために、FoneToolなどのツールを使うと便利です。
以上、iTunesバックアップの保存先を外付けHDDに変更する方法について解説しました。確かに、WindowsコマンドやMacの「ターミナル」を使用してiTunes/Finderバックアップの保存先を外付けHDDに変更することもできますが、やり方が難しくてうまく変更できないこともあります。そのため、iPhoneを外付けHDDにバックアップするために、iTunesの保存先を変更するのではなくFoneToolの利用を強くお勧めします。
FoneToolを利用すれば、直接iPhoneのデータを外付けHDDにバックアップすることができます。それに、FoneToolは、完全無料であり、写真、動画、音楽、連絡先、メッセージなどのデータをプレビューしてを外付けHDDにバックアップすることもできます。もちろん、iPhoneの音楽などのデータをUSBメモリーに移すことも可能です。
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